給料が上がらない会社は辞めるべき？【転職活動してから決める】が正解

「給料が上がらない会社に不満があるけど、辞めたら後悔するんじゃないか」と悩んだことはありませんか？

不満はあっても、リスクを考えるとなかなか一歩が踏み出せないですよね。

会社を辞めるべきかは、次の会社と比較しない限り誰にも分かりません。

この記事では、会社を辞めるか悩む前に転職活動をするべき理由について詳しく解説していきます。

私は過去2回の転職経験がありますが、いずれも転職活動をして内定が出てから”転職する””しない”の判断をしてきました。

オファーレター（労働条件通知書）の具体的な内容を見て比較、検討したので、後悔はいっさいありません。

この記事を読むと、後悔しない判断をするための転職活動の方法について知ることができます。

給料が上がらない会社を辞めるか迷っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

給料が上がらない会社は辞めるべき？

給料が上がらない会社は辞めるべきなのでしょうか？

会社を辞めるのは比較的簡単ですが、辞めてしまったらもう後戻りはできません。

転職で後悔しないために、後悔の要因と対策について考えていきたいと思います。

4人に1人が転職を後悔している

厚生労働省の調査によると、転職して年収アップした人の割合は全体の39.0%。変わらなかった人は20.2％。下がった人は40.1％というデータがあります。

【参考】令和2年転職者実態調査の概況 ｜厚生労働省

転職理由は人によってさまざまで、全員が給料を上げるために転職している訳ではありませんが、3人に1人以上の人は年収が下がっています。

別の調査では、転職者全体の26%の人が転職を後悔しているという結果もあります。

より良い待遇や環境を求めて転職したにも関わらず、なんと4人に1人が転職を後悔しているのです。

転職によって給料が下がったり、後悔する可能性があることは理解しておきましょう。

転職を後悔している人に多い共通点

それでは、転職を後悔している人にはどんな共通点があるのでしょうか？

勢いで会社を辞めてしまったり、準備不足が原因のケースが多いようです。

給料が上がらない要因については、こちらの記事でまとめています。

【関連記事】あなたの給料が上がらない【要因】と【対処方法5選】まとめ

「給料が上がらないから辞める」はあり？

「給料が上がらないから辞める」は正当な理由ですが、転職先が決まっていない状態で会社を辞めるのはおすすめしません。

メリットデメリットを考えたときに、デメリットがあまりにも大きすぎるからです。

心身の体調不良や、その他緊急を要するケース以外では、転職先が決まってから会社を辞めるようにしましょう。

転職先を決めずに辞めるデメリット

転職先を決めずに辞めるデメリットは次のとおりです。

辞めてから転職活動のメリット・デメリットについては「会社を辞めてから転職活動は高リスク！【NGの理由とデメリット】」で詳しく解説しています。

転職で後悔しないためにやるべきこと

次に、転職で後悔しないためにやるべきことについて解説していきます。

1．転職先が決まってから会社を辞める

次の会社が決まる前に会社を辞めてしまうと、転職に失敗するリスクは高くなります。

理由は、「次の会社が決まっていないで辞めるデメリット」の項で解説した通りです。

最悪、無職のまま転職活動が長期化して生活ができなくなり、給料が下がっても転職しなければならないケースもあり得ます。

厚生労働省の調査によると、会社を辞めてから転職活動をしている人（転職活動を始めてから離職するまでの期間がない人）の割合は23.6%というデータがあります。

関連性についてまったく根拠はありませんが、「会社を辞めてから転職活動をしている人の割合」と「転職を後悔している人の割合」 はどちらも25%程度と近い割合となっています。

後悔しないためにも、内定が出る前に会社を辞めることは避けましょう。

【参考】令和2年転職者実態調査の概況 ｜厚生労働省

2．転職の軸についてよく考える

転職の軸とは、あなたが転職をするときに重視する理由や動機のことです。

転職の軸が整理できていないと、判断がブレやすくなります。

なぜなら、本来重視すべき価値観が置き去りのまま、転職の意思決定をしなければならないからです。

例えば、給料が高いからという理由で転職をしたものの、仕事の内容はやりたかったことと全然違っていて後悔した。といったことが起こります。

また、採用側にとって、転職の軸がはっきりしていない候補者は自社の文化やミッションとのマッチングの判断がしずらく、内定を出しにくいことも応募者のデメリットになります。

転職を成功させるだけでなく、仕事を通じた自己実現のためにも、転職の軸についてよく考えておくことが重要です。

3．会社について事前によく調べる

会社について事前によく調べると、入社後に感じるギャップを減らせます。

会社情報と転職の軸（判断基準）との掛け合わせで、判断の精度を高めることができるからです。

採用のミスマッチを減らす狙いもあり、ホームページやnoteなどで積極的に情報発信する会社が増えています。

情報量が多く転職の軸がはっきりしているほど、後悔のない判断をしやすいと言えます。

転職で後悔しない会社情報の収集方法

最後に、会社情報を集める具体的な方法を紹介します。

1．ホームページ、IR情報をよく読む

ホームページ、IR情報は一通り読んでおきましょう。

特に有価証券報告書や中期経営計画が公開されている場合は、必ず目を通すことをおすすめします。

会社の経営方針や課題、重要視する価値観（コアバリュー）などについて書かれていることも多いので、自分の”転職の軸”と照らし合わせてみるのもいいですし、職務経歴書作成や面接対策の参考にもなります。

2．口コミサイトを見る

口コミサイトは、実際に会社に勤めている社員（や元社員）の評価や口コミが書かれているので、会社内部の人しか分からない情報を確認するのに便利です。

他の方法では情報を得ずらい会社の雰囲気や人間関係などについても知ることができます。

私は特に「転職会議」と「OpenWork」をよく見ていました。

3．転職エージェントに聞いてみる

転職エージェントは求人情報だけでなく、さまざまな会社情報を持っています。

例えば、転職エージェント特有の情報として、会社の採用傾向や過去面接の質問内容などがあります。

エージェントによって持っている求人案件や会社情報が違うので、複数のエージェントに聞くことでより多くの情報を集められます。

4．面接で面接官に直接質問する

会社については、その会社の人がいちばん詳しいので、面接で積極的に質問しましょう。

逆質問をすることで、内容次第では評価が上がったり、アピールになる場合もあります。

ただし、事前に調べれば分かることだったり、面接官の立場とは関係のない質問は避けましょう。

面接官にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

まとめ：給料が上がらない会社は辞めるべき？【転職活動してから決める】が正解

この記事では、会社を辞めるか悩む前に、転職活動をするべき理由について解説してきました。

会社を辞める上で後悔しない判断をするには、会社を辞めずに転職活動をすることと、十分な準備がとても重要です。

この記事が、あなたの転職活動の参考になれば嬉しく思います。

もし今日から取り組める内容がひとつでもあれば、早速実践してみてください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。