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セールスフォースの会社概要|Trailblazer・V2MOM・福利厚生など元関係者が完全解説

セールスフォースの会社概要

「セールスフォースの会社概要を詳しく知りたい」「TrailblazerやV2MOMとは?」といった疑問を持っていませんか?

セールスフォースについて調べてみると、専門用語が多くてわかりにくいことも多いですよね。

この記事では、「セールスフォースの会社概要」「Trailblazer」「V2MOM」「The Model」などについて詳しく解説していきます。

私はセールスフォースのリセラーパートナーで約6年間営業をした経験があり、セールスフォースの知り合いも多いので、知っている限りの内情をお伝えします。

この記事を読むと、セールスフォースを理解する上で必要な情報を網羅的に知ることができます。

セールスフォースについて情報収集したい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

【関連記事】セールスフォース(Salesforce)の年収まとめ|元関係者が完全公開

目次

セールスフォース・ジャパンの会社概要

はじめに、セールスフォース・ジャパンがどんな会社なのかについて、解説していきます。

米国セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)の日本法人

セールスフォースジャパンは、世界No.1の顧客管理(CRM)プラットフォームを提供する米国セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)の日本法人です。

顧客管理システム(CRM)を中心として、営業支援システム(SFA)やマーケティングオートメーション(MA)などのサービスを、世界で15万社以上に導入しています。

セールスフォース導入企業
社名株式会社セールスフォース・ジャパン / Salesforce Japan Co.,Ltd.
設立2000年4月
資本金4億円
代表者代表取締役会長 兼 社長 小出 伸一
事業内容クラウドアプリケーション及びクラウドプラットフォームの提供
所在地〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower)
本社米国セールスフォース・ドットコム / Salesforce.com, Inc. 
(所在地:サンフランシスコ) 
代表者:会長 兼 共同CEO マーク ・ ベニオフ、共同CEO ブレット・テイラー
Chair & Co-CEO Marc Benioff, Co-CEO Bret Taylor
株式会社セールスフォース・ジャパンの会社概要

「世界で最も革新的な企業」9年連続選出

Fobesが発表した「世界で最も革新的な企業」100社で、セールスフォース・ドットコムは9年連続選出されています。

設立以降、毎年25%ほどの成長を続け、約20年で日本企業トップのトヨタ自動車の時価総額を追い抜いたことからも、革新性とそのスピード感が分かると思います。

世界で最も革新的な企業ランキング
世界で最も革新的な企業ランキング

【出典】世界で最も革新的な企業ランキング|Forbes

「働きがいのある会社」ランキング1位

株式会社働きがいのある会社研究所(GPTWジャパン)が発表した「働きがいのある会社」ランキング2022年版で、セールスフォース・ジャパンは1位にランキングされています。

同ランキングは、GPTWが世界約60ヶ国で従業員と企業に向けた「働きがい」に関するアンケート調査を実施し、その結果に基づいて決定しています。

セールスフォース・ジャパンが特に評価の高かった働きがいポイントは、次のとおりです。

セールスフォース・ジャパンの働きがいポイントTOP3

  1. 福利厚生・メリットが充実している
  2. 仕事に行くことが楽しみである
  3. 報酬に対する納得感が高い
順位企業名
1セールスフォース・ジャパン
2シスコシステムズ
3レバレジーズグループ
4ディスコ
5アメリカン・エキスプレス
6プルデンシャル生命保険
7DHLジャパン
8モルガン・スタンレー
9アクセンチュア
10セプテーニグループ
2022年版「働きがいのある会社」大規模部門(1,000人以上)

【出典】「働きがいのある会社」ランキング|GPTWジャパン

SalesforceにおけるTrailblazer(トレイルブレイザー)とは

近年、Salesforceが注力している取り組みのひとつが「Trailblazer」です。

Trailblazer(トレイルブレイザー)とは「先駆者」の意味で、企業内でSalesforceの活用を推進する担当者のことを言います。

本来は裏方にあたる推進担当者に「Trailblazer」としてスポットライトを当てた背景には、セールスフォースが創業以来一貫して大切にしてきた「カスタマーサクセス(お客様の成功)」の考え方があります。

お客様の成功を支えてきた推進担当者の努力に敬意を表し、一層の活用促進をはかるために生まれたのが、「Trailblazer」です。

Salesforceはすばらしいサービスではありますが、正しく社内で普及、活用しなければ効果が発揮されません。

導入したものの活用・定着化が進まず、解約する一部のユーザーがいるのも事実です。

Salesforceの活用・定着化には導入の背景や目的・ゴール設定など、関係者の正しい理解や活動協力が重要であり、Trailblazerの果たす役割は非常に大きいと言えます。

Trailblazerは具体的には、Trailhead(Salesforceが提供する無料のオンライン学習サービス)やTrailblazerのコミュニティ参加などを通してスキルアップや、自社内のプロジェクト推進を行います。

特に貢献度の高いTrailblazerを年に一度、「Salesforce MVP」として表彰する取り組みなども行われています。

セールスフォースのコアバリュー

セールスフォースやそのビジネスを理解する上で、コアバリューは非常に重要です。

コアバリューは企業と社員の行動指針であり、お互いの能力を最大限に引き出し、お客様の成功を実現し、行動することによって業界全体にインスピレーションを与えることを目指しています。

セールスフォース・ジャパンの代表取締役会長兼社長の小出氏は、これまでの奇跡の成長を支えた大きな原動力は、創業以来の普遍的価値観である4つのコアバリューだったと語っています。

セールスフォースが掲げるコアバリューは、次の4つです。

セールスフォースのコアバリュー

✔信頼

✔信頼カスタマーサクセス

✔信頼イノベーション

✔信頼平等(イクオリティ)

さらにひとつずつ、詳しく見ていきましょう。

信頼:信頼できるアドバイザー

Salesforceは、透明性、セキュリティ、コンプライアンス、プライバシー、実績を通じて、お客様、社員、さらに幅広いステークホルダーとの信頼関係を築いています。また、業界で最も信頼性の高いインフラを提供しています。

カスタマーサクセス:お客様の成功は、私たちの成功そのもの

お客様のすばらしい成功に向けて、最大限の支援を行います。Salesforceは、すべてのステークホルダーに今まで以上の成功をもたらす新たな道筋を提供するために、ビジネスのイノベーションと拡大を推進しています。

イノベーション:ともにイノベーションを

お客様から提供いただく情報が、お客様のビジネスのニーズに合った製品を開発する力となります。私たちが継続的なテクノロジーのリリースと新たな取り組みを提供することで、お客様に競争優位性をもたらします。

平等(イクオリティ):すべての社員に平等な機会を

Salesforceは、すべての人が存在を認められ、意見を尊重され、評価され、成功のための支援を受けられるべきであると考えています。多様な意見に耳を傾けることで、イノベーションを加速させ、人と人とのつながりを深め、私たちをより良い企業へと導きます。

【引用】Salesforceのストーリー|セールスフォース公式サイト

1-1-1モデル

セールスフォースが取り組んでいる社会貢献活動のひとつに「1-1-1モデル」があります。

「1-1-1モデル」とは、製品の1%、株式の1%、就業時間の1%を活用してコミュニティに貢献する社会貢献モデルのことです。

1999年の創業以来、セールスフォース・ドットコムが製品提供を通じて支援してきた非営利団体の数は世界で27,000団体以上、助成金は1億ドル以上、社員がボランティア活動に費やしてきた時間は110万時間以上にものぼります。

1-1-1モデルの具体的な取り組み例は次のとおりです。

1-1-1モデルの具体的な取り組み例

  • 就業時間の1%:ボランティア活動や寄付プログラムへの参加
  • 株式の1%:教育や労働力開発プログラムを支援
  • 製品の1%:非営利団体への製品寄贈・割引を実施

V2MOM

V2MOM

セールスフォース以外でも、「V2MOM」を取り入れている企業は少なくありません。

V2MOMとは、Salesforce社が考案した組織の意思統一を図るための目標管理手法です。

目標を作成するときに使う5つの要素である「Vision」「Values」「Methods」「Obstacles」「Measures」のそれぞれの頭文字を取って名付けられています。

V2MOMの5つの要素

Vision(ビジョン):行いたいことや達成したいことを定義

Values(価値):ビジョンの追求を支える原則や信念

Methods(方法):業務の完遂に必要な行動や手順

Obstacles(障害):ビジョンを達成するために克服しなければならない課題や問題、難点

Measures(基準):求める成果を表し、測定可能なもの

【引用】V2MOM を使用した組織内の意思統一の実現|TRAILHEAD

まずは上層部が会社の目標を作成し、他者からのフィードバックを経て確定後、部門→チーム→個人の順に作成していきます。

V2MOMは社内でオープンにして、他の社員のV2MOMも閲覧できるようにします。

社内の誰でも閲覧・フィードバックが可能なので、トップダウンでありながらも組織全体の意思統一が図れる仕組みなのです。

V2MOMを活用するメリットは次の3つです。

V2MOMを活用するメリット

✔社員同士がお互いの目標を共有した上で仕事を進められる

✔判断に迷ったときに上位の目標に沿って決断できる

✔困ったときに社員間で問題を共有でき助けて貰える

V2MOMによって、全社の目標と社員ひとりひとりの役割、そして自身が会社の成功にどう貢献するのかを全社員が明確に理解・共有することができます。

Salesforceの創業当初から現在に至るまで使われており、これまでのSalesforceの急成長を支えてきた強い組織力の要因と言っても過言ではありません。

The Model(ザ・モデル)

ザ・モデル

「The Model(ザ・モデル)」は、セールスフォースが提唱した営業プロセスモデルの概念です。

集客から商談・受注、顧客の成功に至るまでの各プロセスで情報を可視化・数値化し、部門を越えた連携を軸に売上拡大を図っていく考え方です。

元々はセールスフォース・ドットコムで活用されてきましたが、SaaSやサブスクリプションモデル普及に伴って一般的にも広く使われるようになりました。

セールスフォースでは、The Modelを「お客様の成功と共に売上を拡大する仕組み」と位置づけており、マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの部門が連携して、一貫した顧客対応を行う体制が整えられています。

The Modelについて詳しく知りたい人は、以下の書籍を読むことでいっそう理解が深まります。

セールスフォースの福利厚生

最後に、福利厚生についてです。

セールスフォースでは、おもに次の福利厚生制度が用意されています。

年収が高いことはもちろん、社員の健康維持やキャリアアップ、社会貢献など日系企業以上の制度が整っていると言えるでしょう。

給与・手当

– 当社では定期的に比較分析を行い、常に業界最高レベルの奨励給制度を維持するよう務めています。

– 賃金の平等は、いまや当社の DNA の中核を成すものです。毎年査定を実施して、全従業員に適正な給与が支払われていることを確認しています。

– 従業員は社員持株制度に参加できます。

– 当社による確定拠出年金(401K)へのマッチングは市場平均を上回っています。

– 自分と家族の生活を守るための団体生命保険や所得補償保険に加入できます。

– 非課税通勤手当も用意されているため、 出費を抑えられます。

健康

– 包括的な医療保険プランに加入し、自分の健康を守れます。

– 自分の健康を維持する活動に対し、毎月 100 ドルの補助金が支給されます。

– 養子縁組、不妊治療に対する手当が用意されています。

– いつでも必要な時に従業員支援プログラム(メンタルケアや法律相談)を利用できます。

– 海外出張の際には、24 時間対応の緊急時アシスタンスを利用できます。

キャリアアップ

– 従業員は、Trailhead のオンデマンドの対話型学習コースを使用して、自分のペースで必要な知識を習得できます。Trailhead は無料で公開されているため、入社前にもご確認いただけます。

– 当社のスキル支援チームにより、従業員がそれぞれの役割で成功を収めるためのカスタマイズされたトレーニングが提供されています。

– リーダーや同僚によるメンタリングやジョブシャドウイングを通して能力を向上できます。

– 当社では社内公募を頻繁に行っており、 社内での異動を手厚くサポートしています。

– 学校に通う場合は、 年間で最大 5,000 ドルの学習手当が支給されます。

魅力的な職場

– 当社のオフィスの多くは、活気ある都市中心部に位置しています。

– 職場はすべての人にとって利用しやすい、アクセシビリティに配慮した設計となっています。

– Ohana の設計基準に従い、職場にはチームで集まるためのさまざまな専用スペースが用意されています。

– 各自のスタンディングデスクで快適に仕事することもできます。

– メディテーションルームの利用可能となり、ストレスを解消できます。

– 各階に設けられた従業員用のラウンジには、スナックや飲み物が豊富に用意されています。

社会貢献

– 年間 7 日(56 時間)の有給ボランティア休暇を取り、自分の関心のある活動に参加することができます。

– 上位 100 人のボランティアに選出された従業員は、自分が選ぶ非営利団体に 1 万ドルを寄付できます。

– 上位 10 人のボランティアには、毎年ハワイで開催されるリーダーシップミーティングにて CEO から感謝の意が表されます。

– 非営利団体への寄付に対し、最大 5,000 ドルを上乗せするマッチング寄付を行っています。

– よりよい世界づくりのため、Surf for Life などの団体とともに、世界中でボランティア活動を行っています。

まとめ:セールスフォースの会社概要|Trailblazer・V2MOM・福利厚生など元関係者が完全解説

まとめ

  • セールスフォースジャパンは、世界No.1の顧客管理(CRM)プラットフォームを提供する米国セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com)の日本法人
  • Fobesが発表した「世界で最も革新的な企業」100社で、セールスフォース・ドットコムは9年連続選出
  • GPTWジャパンが発表した「働きがいのある会社」ランキング2022年版で、セールスフォース・ジャパンは1位にランキング
  • Trailblazer(トレイルブレイザー)とは「先駆者」の意味で、企業内でSalesforceの活用を推進する担当者のこと
  • セールスフォースのコアバリューは、①信頼②カスタマーサクセス③イノベーション④信頼平等(イクオリティ)の4つで、お互いの能力を最大限に引き出し、お客様の成功を実現し、行動することによって業界全体にインスピレーションを与えることを目指している
  • 「1-1-1モデル」とは、製品の1%、株式の1%、就業時間の1%を活用してコミュニティに貢献する社会貢献モデルのこと
  • V2MOMとは、Salesforce社が考案した組織の意思統一を図るための目標管理手法で、全社の目標と社員ひとりひとりの役割、そして自身が会社の成功にどう貢献するのかを全社員が明確に理解・共有することが可能
  • V2MOMの5つの要素は、①Vision(ビジョン)②Values(価値)③Methods(方法)④Obstacles(障害)⑤Measures(基準)
  • 「The Model(ザ・モデル)」はセールスフォースが提唱した営業プロセスモデルの概念で、集客から商談・受注、顧客の成功に至るまでの各プロセスで情報を可視化・数値化し、部門を越えた連携を軸に売上拡大を図っていく考え方
  • セールスフォースの福利厚生は、社員の健康維持やキャリアアップ、社会貢献など日系企業以上の制度が整っている

この記事では、「セールスフォースの会社概要」「Trailblazer」「V2MOM」「The Model」などについて解説してきました。

セールスフォースの会社概要や理念、先進的な取り組みについて理解いただけたかと思います。

セールスフォースはBtoB向けのサービスを展開しているため、あまり聞きなれない人も多いかと思いますが、ネクストGAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)の1社として大変注目されています。

セールスフォースへの転職、新卒採用応募を検討している人は、是非ほかの記事も参考にしてみてください。

この記事が、あなたの転職活動の参考になれば嬉しく思います。

もし今日から取り組める内容がひとつでもあれば、早速実践してみてください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

■Saasベンチャー企業×副業
■これまでに転職3回、4社を経験
■ビズリーチのプラチナスカウトで2回転職
■転職で年収90万円アップの実績あり

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